アラビア語「塾」

皆様に愛されて開塾30年

ヨルダン編 part. 3

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昨年末はイードとクリスマスが同時期にあり、長い休暇が続きました。ようやく静かな日常が戻り・・・と思ったら今度は1月のセールがそろそろ始まります。

物価の高いこのアンマン、通常価格ではお洋服もなかなか購入できないので、冬物買いは今月が勝負です。
デンマークでビール太りをしてしまったため、所有している衣類の大部分がたんすの肥やしとなってしまった今、セールは頼みの綱です。このままでは、数少ない着られる服に穴が開いてしまいます。というより、穴があく寸前です。
デンマークはその国民性から衣類に気を使う必要がありませんでしたが、当地は大変気を使います。なので、レセプション等でヨルダン人マダムとお会いするときはもっぱら着物です。何を着てゆくか考えなくてすみますし、着物は少しばかり体型が変わってもきることができるし、なんと言っても民族衣装なのでとても便利です。
デンマークで着付けのお手伝いをしまくったおかげで私の着付けレベルが向上、今では気楽に着ることができるようになりました。洗える長襦袢を持っていることも、気楽に着られるようになった要因のひとつです。もし海外へ駐在する方がいらっしゃいましたら、長襦袢は洗えるものをもってゆ くことをお勧めします。 最近は、洗える着物も素敵なデザインが安価で手に入るようになりました。

年末ということもあり、日本人の知人を招待したり招待を受けたりすることが続きました。おかげで先月から私は飯炊き女です。
多くの外国人が買い物に行く高級スーパーがいくつかあるのですが、そういうところはお野菜があまり新鮮ではありません。半ベジタリアンな我が家は、お野菜を買いによくダウンタウンまで足を伸ばします。
以前はセルビス(乗り合いタクシー)を使っていたのですが、最近は一緒に連れて行ってほしいという邦人マダムが続出。夫人方を引率して、ダウンタウン買い物ツアーの添乗員をするようになりました。
野菜市場の野菜は産地直送なので、当たり前なのですがとても新鮮でしかも安い。季節によっては、日本人好みの大きさのオクラや大きなニラ(育ちすぎとも言う)も入手できます。
八百屋やスーパーではしなびてしまっているほうれん草も、ここでは生き生きとしたものを買うことがきます。ただし、当地のほうれん草は、ばかでかい(日本の二倍位の大きさ)上に、粘土質のどろだらけ。一束およそ1キロ程を、帰宅後2時間程かけて洗わねばなりません。草食動物な夫のためにも、我が家はほうれん草が必須アイテムなのですが、この作業が大変です。
エジプトやシリアにあるほうれん草は日本並の大きさなのに、なぜヨルダンだけ巨大化しているのか不思議です。カイロやダマスでは近所に八百屋の屋台がでていたのですが、アンマンにはありません。

お水は冷たいし、お湯を使うためにはディーゼルを利用しなければならないのですが、このディーゼルが曲者なのです。近年の石油価格上昇のあおりを受け、当地の主力燃料であるディーゼルの価格が沸騰中。家の暖房機の多くがディーゼルを利用しているのですが、その燃料が買えない家も出てきているくらいです。
年明けにはまた値上がるという噂を聞きつけた我が家は、早速ディーゼルを買い足しました。我が家の燃料タンクは2000L。これを満タンにするとおよそ10万円程かかります。 昨冬はこれを3ヶ月で消費しました。
燃料屋のお兄ちゃんの忠告を受け、朝2時間、夜3時間しか暖房をつけなかったのに、しかも稼動させた暖房機は3機のみで、居間・寝室・書斎のみだったのに、です。
今冬は朝の2時間もやめて湯たんぽを抱え、洗濯は夜、暖房のスウィッチを入れるのはシャワーを浴びる3時間前、シャワーは一日おきと決めています。寒いけど、夜まで我慢です。
幸い我が家は築年数が新しく、壁には断熱材が入っているそうですし、窓は台所以外は二重窓になっています。それでも、デンマークの家よりはかなり冷え込みます。
デンマークから使っている半纏、羽毛の室内履き、フリースのひざ掛け、そして亡くなったおばあちゃんが編んでくれたマフラーは必須アイテムです。

石油の値上がりを受け、物価がかなり上昇しています。ヨルダン人は皆さん、物価上昇に不安がっています。
カルフールなどの外国資本の大型モールが相次いでオープンしたり、おしゃれなカフェやレストランが相次いでオープンしたりと、一見すると華やかなバブル状態なのですが、外食は東京並の価格かそれ以上の感じを受けます。
というわけであまり外食はせず、邦人方との交流は小さいお子さん連れも多いことから、自宅に招待したりされたりが主流になります。
気軽な集まりのときは作るものも気軽なものになりますが、やはり日本食材があまり手に入らないため、普段の料理でも、あるものでいろいろと工夫することになります。

31日の昼には御呼ばれがあったため、朝からそちらへ持ってゆくものを作ってしまい、御せちつくりは除夜の鐘の代わりに夫がたたく、”ジョージジェンセン”の金のベルの音を聞きながらの徹夜の作業となりました。
くりきんとんや煮豆も一から作ります。さつまいもは日本のものより水っぽく、色はオレンジの別品種で作ります。栗は中国のものです。デンマークでもそうだったのですが、当地には中国からの輸入品が大変多いのです。また、農園や工場では、中国人労働者を連れてきて働かせているため、多くの中国人がいます。
煮豆ですが、アンマンは標高900mにあるため、お水の沸点はおよそ95度。これでは豆がよく煮えないので、圧力鍋で煮ます。
冷凍食品専門店で中国れんこんを買い、お煮しめをつくったり、冷凍魚を買ってきてかまぼこも作りました。今回のかまぼこはまあまあの出来です。何度か甘いかまぼこを作ってしまったため、今回はさらに砂糖を微調整です。外国には上白糖がありませんし、当地の砂糖はさらに甘みが強い気がします。
先月はさつまあげを作りましたが、知人のアドバイスでお味噌をいれてみました。そのまま食べてもおいしいかったです。自画自賛。
お豆腐は、タイ製大豆の他に、イギリスブランドのオーガニック大豆が高級スーパーに登場しました。中国製だろうが、なんでも食べてしまう(他国製品があれば、できるだけ中国製以外を使うようにはしていますが)我が家としては、 べつにオーガニッックだろうがなんだろうが、なりふりかまわないのですが、 さすがに豆が新しい!タイ製品は古いのです。なので今回は、「オーガニックの大豆のおからだぞー!」と言って、お友達におすそ分けしました。お分けした友達は日本から納豆製造機を空輸したので、納豆をお分けしてもらう気満々でのおすそ分けです。

クリスマスイブには、アンマン居残り組をお呼びして、たこ焼き&お好み焼き&豆乳鍋パーティーwithキムチご飯の会を開催しました。
日本からこんにゃくの粉を持ってきているので、こんにゃくを作って鍋に入れました。キムチは5日前から漬けておいたもの。ちょっと甘かったのですが、ごはんに合うと好評をいただきました。こちらのりんごは、甘みが強いのかもしれません。次回は量を調整する必要があります。
余りのこんにゃくをお正月のお煮しめに入れるつもりだったのに、ついうっかり希望者にお分けしてしまったので、今年のお煮しめはこんにゃくなしとなってしまいました。また作ればよかったのですが、時間がなく、乾燥糸こんにゃくも持っているのですが、お煮しめに糸こんにゃくではと思い、断念です。
大根はキロあたり1350円くらい、一本1800円くらいしますが、ある時はあります。年末にはなかったので、赤カブで代用しました。
はんぺんは作らなかったので、卵焼きを丸く作りました。 落語「長屋の花見」よりはましだと思います。

年末に窓ガラスを拭いたのですが、それを見た上の住人が、翌日に水をばら撒いて窓掃除をしました。当地の掃除は、水を流して掃除するのが普通です。おかげで砂交じりの汚れた水が降ってきて、我が家の窓ガラスは元通り。また窓拭きをするハメになりました。
文句を言いたいところなのですが、掃除しているのは少女と言ってもいい年齢のインドネシア人のメイドさんなので、ひたすら我慢。笑顔を張り付かせて、「次に掃除する時には声をかけてね」と言って聞かせました。
上階のマダムが、「またメイドに掃除させればいいじゃない」と文句を言って返してきましたが、うちはメイドを雇っていないんだ!!!!!

水の配水は一週間に一度、それをアパート下に埋められているタンクに貯水し、それを各家のタンクに配水するのですが、幸い我が家では断水したことがありません。しかし、知人のすむアパートの中には、週末に断水したり、水がなくて給水車を呼んだりする箇所もあるそうです。
水が足りないなら節水しろ!と声を大にして叫びたいのですが、節約なんてするわけありません。 この数年の街人口の急増で電力も逼迫しているそうです。
電気代も値上がりしているので、政府は室内灯を白熱灯から蛍光灯に変える?ように薦める運動をしているようですが・・・見栄えにこだわるヨルダン人が、シャンデリアを変えるわけありません。我が家は昭和レトロ感漂う団地チックな電気傘を使っているのですが、中国製なので、天井からぶらさげてあるコードがのび、少しずつ落ちてきています。これが中国クオリティー。

今年もがんばって在外主婦業を続けます。

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