ヨルダン編 part. 4

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約 3 分

近況です。

イスラエルがガザを攻撃しているおかげで、こちらアンマンも何かと騒がしい雰囲気です。
先週の金曜日は我が家の前で抗議デモが発生、機動隊が放った催涙弾が我が家のベランダへホールインワン。ああ、誤爆ってこういうことをいうのね、と実感しました。

午後3時ごろから集会から解散てきた風な青年たちが集まりはじめ、 はじめは「アッラー アクバル、ハビーバッラー」の掛声だったのですが、機動隊に何度か追われたあと、掛声が「アイナ ジャンナ」(「アイナ ジンニー」にも聞こえたのですが・・・魔法のランプじゃあるまいし。)になったので、これは機動隊も何かするだろうと 台所から通じるベランダで騒動を見ていたら、パンという音がして「撃った」と思った瞬間に群衆がわーっと散り、瞬間をデジカメで撮っていたら、白い煙が孤を描いてこちらへ飛んで来るのが視界に入って。本当に、「え゛っ?」でした。

念のためベランダへはでておらず、台所から扉をあけてみていたこともありすぐに引っ込み、扉を閉めたのですが、弾は扉のガラス部分にあたり、一瞬ヤベっと思いました。ガラス割れなくてよかったです。

こちらの建物は安普請なため隙間から噴射したガスが入り込み、急いで居間へ逃げて、台所へ通じる扉を閉鎖したのですが、目鼻喉をやられました。
もっとも、居間に面する路上へも数発の催涙弾が着弾したために、結局居間へもガスが入り込んでしまい、最奥の寝室へ逃げ込みました。
しばらく閉じこもって領事に連絡した後、やることもないのでまた居間に戻り、携帯電話とデジカメ片手に結局最後まで騒動を見物してしまいました。
騒ぎが収まってから休日出勤していた夫が帰宅したのですが、入ってきたとき、ツーンとしたそうです。そんなガス臭い中で、最後まで野次馬してダンナに実況中継している私もなんですが・・・

騒ぎが収まってから空気の入れ替えや拭き掃除したのですが、今だに鼻が花粉症っぽいです。
今日も出先では何ともなかったのに、家へ帰ってきた途端に鼻がムズズしはじめました。やれやれです。

そんなこんなで、こちらは新年そうそうツいていません。ある意味、あたり?でしょうか。

エジプト大使館や政府関連施設前でも抗議デモが発生しているようですし、空き地に集会用テントが設けられているのも見かけます。今週の金曜日も騒ぎがおきそうな気配・・・

ヨルダン方面へ旅行の計画のある方は、騒動に巻き込まれないように気をつけてください。

追伸:
その後、こちらは抗議デモも起きていません。街のあちらこちらにパレスチナ募金のポスターが貼られていたり、集会テントが貼られています。
それより今はヨルダンの雨不足に関心が行っています。昨年もあまり雨が降らず、水不足だと騒いでいたのですが、今年はさらに上をいく雨 不足ぶりです。
気候も例年に比べて暖かく、すでにアラブアーモンドの花が咲いています。ダムの貯水量は20パーセント程。このままでは夏の農作業を中止させ、水は飲料用に回すほかないそうです。蘇る10年前の悪夢。

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